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商品名

SMOKE LINE

商品説明

[著者] 津田直
[デザイン] 秋山伸＋刈谷悠三 schtücco
[発行所] 赤々舎
[発行年] 2008年　初版
[言語] 日本語　[図版] カラー｜写真
[フォーマット] A3変型｜ハードカバー　[ボリューム] 64ページ
[サイズ] 305mm × 377mm × 15mm
[構成] 1冊　
[コンディション] BODY：NEW ★★★★★★★　JACKET：NEW ★★★★★★★
[備考] Out of Print、メール便不可

商品解説

[コメント] 世界を透明に見通すには、
目を瞑ることを恐れてはならない。
世界は透明な帯で保たれているのだ。
すなわち風の河。
その結び目に高峰や大河があり、
目には映らない日さえある。
だから僕たちは、
透明な帯の端を決して手放してはならない。
津田直（『SMOKE LINE』本文より）

独自の風景論を唱え、各地を旅して自らを風景に溶け込ませる独特の視点で、私たちを囲む風景の空間的な拡がりや、時間の流れの大きな連続性など、写真では体験できないものを写しとることを試みている写真家津田直が3年の歳月をかけて制作した『SMOKE LINE』で着目したのは「風」。
2005年3月に訪れた中国安徽省休寧県萬安の街にはじまり、かつては「海」であったという黄山、間もなく水没するという村々を訪れ、次に辿り着いた先は北アフリカ・モロッコの山峡の地にある村シケール。そして、旅の結びに訪れたのはモンゴル北部ツァガーン・ノール。
闇と光、乾と潤、両極にある様々な概念の中間領域にあって、それぞれを帯状につなぐ存在であり、始まりも終わりも無く、全ての領域を留まることなく移動し続ける「風」を、我々の世界を帯状につなぎ保つ存在のひとつと捉え、「風」そのものを視ることで浮かび上がる世界の普遍的な構造を写真で表現することに挑戦した作品となっている。
また、モロッコ遊牧民の家族、神木を守る中国の青年兵士、ノマドの青年、ベルベル人の詩人、モンゴルのシャーマン…風に導かれて辿り着いた中国、モンゴル、モロッコの三地域で、いまも昔ながらの生活を続けている「風の民」を訪ね、共に時を過ごし、制作した今回の作品には初めて「人物」が登場する。「世界」のダイナミズムとそれぞれの地域の「人」の営みが結ぶ帯。「個」の存在が登場した点でも興味深い写真集。

[プロフィール]
津田直｜Nao Tsuda 写真家　2001年よりランドスケープの写真作品を発表。主なシリーズに、『近づく』（2001-2004）、『漕』（2005-2009）、『SMOKE LINE』（2008）、『果てのレラ』（2009）、『Storm Last Night』（2010）、『REBORN』（2010-）、『Earth Rain House』（2012）、『SAMELAND』（2014）、『NAGA』（2015）、『青い森から、繋ぐ』（2015）等があり、個展を中心に国内外で多数の作品を発表。自然を捉える視線のユニークさと写真と時間の関係という古くて新しいテーマへの真摯な取り組みで、21世紀の新たな風景表現の潮流を切り開く新進の写真作家として注目されている。湖、山肌、雲霧、風、月の径などの対象物を一見それとはわからない距離やアングルで撮影したその作品は、写真では体験できないものをいかに写し取るかという、写真の限界に挑む試みでもある。また最近では、現代美術のフィールドを越えて他分野との共同制作や雑誌連載、講演会、特別授業を行うなど活動は多岐にわたる。2010年、芸術選奨文部科学大臣新人賞（美術部門）受賞。大阪芸術大学客員教授。作品集に『漕』（主水書房）、『SMOKE LINE』（赤々舎）、『近づく』（AKAAKA+hiromiyoshii）、『Storm Last Night』（赤々舎）、『SAMELAND』、『NAGA』、『IHEYA・IZENA』（共にlimArt）、『TRIBUTE FROM GREEN FOREST』（株式会社吉田）、『Elnias Forest』、『やがて、鹿は人となる／やがて、人は鹿となる　Eventually， Deer Become Men / Eventually， Men Become Deer』（共にhandpicked）がある。

[外部リンク]
https://tsudanao.com/
http://www.schtucco.com/

[図書分類] 写真集・写真関連
[キーワード] LANDSCAPE｜VIEW・VISION｜TRIP・TRANCE｜VERNACULAR

[コード] 4903545369

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