「語らい座 大原本邸」グランドオープン

語らい座 大原本邸

倉敷美観地区にある国指定重要文化財「旧大原家住宅」が、2018年4月1日(日)より「語らい座 大原本邸」として一般公開されます。

今、なぜ大原家か。
大原家の生き方を現代人の明日へ

語らい座大原本邸(旧大原家住宅)は、
これまで閉ざされてきたものでも
新しく建てられたものでもない、
ずっと人が生活を続けてきた、
生きた重要文化財です。
過去を振り返るにとどまらず、
時代時代の先端性・本質性を表現し、
今とこれからを考え語り合う場、
すなわち“触媒”(catalyzer)でありたい―
大原美術館の正面、
倉敷美観地区に新たなメッセージ。

語らい座 大原本邸
住 所 〒710-0046 倉敷市中央1丁目2-1
開 館 2018年4月1日(日)〜
時 間 9:00~17:00(最終入館16:30)
閉館日 月曜・年末年始
入館料 大人:500円(団体 400円)/高校生以下:400円(団体 200円)/未就学児は無料 ※団体は20名以上
運 営 公益財団法人 有隣会
TEL 086-434‐6277
FAX 086-434‐6244
メール info@oharahontei.jp
※入館は予約優先。入館料が必要です。

詳しくは、語らい座 大原本邸ホームページをご覧ください。
https://oharahontei.jp/

大原家の人々が代々にわたり引き継いできた思いを伝える言葉や、大原孫三郎(1880-1943)・總一郎(1909-1968)父子の人柄や業績を伝える愛用品や美術品、書簡、年譜、写真などの資料展示。また蔵の一角には總一郎氏の蔵書に囲まれたブックカフェが設けられ、孫三郎自らが作庭に関わった庭園を見渡せる離れ座敷は「思索の間」となっている。

江戸時代後期からの歴史的建造物が一般公開されるだけでも見る価値があると思いますが、これまでの歴史と文化を学びつつ新しいモノを生みだしてく場としていきたい、様々な人が交わる場にしたいという大原家や地域の方の想いから、今後は教育の場としても活用されるとのこと。

今回のプロジェクトにおきまして、ブリゼでは大原家が所有する蔵書の中からブックカフェ内に展示されている書籍の調査、選定および書棚のコーディネートを担当させていただきました。

父から事業を引き継ぎ、日本でいち早く合成繊維ビニロンの工業化を実現するなど、実業家として伝えられることが多い總一郎氏は、「私の読書遍歴」(『大原總一郎随想全集 1』福武書店、1981年)という文章を残しているように、その蔵書量からも生涯にわたって知的好奇心の強い読書家だったことが伺えます。

幼少時から読書を好み、青年期に傾倒した思想・哲学関連の書籍をはじめ、企業経営や事業のための文献、関係者との交友も深かった美術や民藝関連の本、子どもの頃から愛好した音楽、特にクラシックに関するもの、そして何十種類もの鳥の声を聞き分けることができたというほど愛した鳥類関連の書物まで、隣接する展示スペースとともに總一郎氏の活動や思想を感じられる空間になるよう構成しました。

倉敷美観地区にお越しの際は、ぜひ「語らい座 大原本邸」をご訪問ください。

内中倉入り口

ブックカフェ

庭園

石畳