商品画像

商品名

蠣崎波響の生涯

商品説明

[著者] 中村真一郎
[発行所] 新潮社
[発行年] 平成1年　3刷
[言語] 日本語　[図版] カラー、モノトーン｜イラスト
[フォーマット] A5｜ハードカバー　[ボリューム] 687ページ
[サイズ] 223mm × 162mm × 47mm
[構成] 1冊　[付属] 函、帯
[コンディション] BODY：GOOD ★★★☆☆☆☆　JACKET：GOOD ★★★☆☆☆☆
[商品メモ] 函・帯の背にヤケ、函天に汚れあり
[備考] 版元品切、メール便不可

商品解説

[コメント] 寛政期から文化文政期に至るダイナミックな時空に湧立つ「蝦夷大王」の大いなる幻影…。移封される藩の運命を担いつつ、詩画の世界にこころあそばせた家老・波響の豊かなる人間像─。気品と官能性にみちた芸術世界！小説家の予見と想像力によって初めて照射された一貴人の真価！（帯文より）
松前藩の家老でもあった江戸時代後期の文人画家蠣崎波響（1764-1826）について、
中村真一郎（1918-1997）が、「新潮」（昭和61年1月〜平成元年2月）に連載した評伝を単行本化したもの。アイヌ酋長らの肖像を描いた「夷酋列像」ほか、波響や同時代の画人による作品図版を収録。

[目次・構成・収録内容]
序章　長い宿題
　1　フランスでの発見
　2　最初の出会い
　3　その面影の接近
　4　その生涯の謎

第一章　家系
　1　出生と生家
　2　家祖の出自
　3　松前藩の特殊性
　4　家老蠣崎家
　5　門昌庵事件
　6　名君矩廣

第二章　幼少時代
　1　叔父廣長
　2　花盛りの江戸
　3　美的生活者凌岱
　4　『続近世畸人伝』
　5　綾足の文業
　6　松前家と綾足
　7　南蘋派と宋紫石

第三章　アイヌと松前家
　1　大原呑響の登場
　2　アイヌと和人との衝突
　3　寛政の争乱
　4　争乱と波響

第四章　「夷酋列像」
　1　「東武画像」
　2　「列像」成立の事情
　3　「列像附録」
　4　「列像」の内容

第五章　上洛
　1　その経緯
　2　花山院忠長
　3　帰国
　4　再度の上洛

第六章　京洛の交遊
　1　碩儒皆川淇園
　2　『三先生一夜百詠』
　3　『淇園詩集』と『淇園詩話』
　4　『淇園文集』初編
　5　新たな発見
　6　写実派画家應擧と呉春
　7　異端人長澤蘆雪
　8　志士高山彦九郎
　9　続、新たな発見と筆者の態度再説
　10　彦九郎『京都日記』補説
　11　前衛詩人六如上人
　12　『六如菴詩鈔』と『葛原詩話』
　13　『詩鈔』二編
　14　波響との出会い
　15　異学の禁の反対者赤松滄洲
　16　象徴主義俳人松岡青蘿
　17　大旅行家橘南谿
　18　『北窓瑣談』

第七章　南蘋派再び・
　1　沈南蘋その後
　2　随園詩中の南蘋
　3　その作風の分析
　4　熊斐とその一族一門
　5　宋紫石一族

第八章　続、京洛の交遊
　1　老詩人龍草廬
　2　『詩集』
　3　草廬解嘲
　4　博雅人村瀬栲亭
　5　『栲亭初稿』
　6　隠者西山拙齋
　7　性霊派と袁随園
　8　『随園絶句抄』
　9　菅茶山との対面
　10　茶山の初期作品『花月吟』
　11　波響を知る以前の詩
　12　波響と共に
　13　詩僧貫休
　14　詩僧貫休、再補

第九章　北辺事情
　1　ロシアの南下
　2　知識人の反応
　3　『赤蝦夷風説考』（工藤平助）
　4　『東遊記』（平秩東作）
　5　田沼政権の対応
　6　『東遊雑記』（古河古松軒）
　7　『草茅危言』（中井竹山）
　8　『蝦夷拾遺』（青島俊蔵）
　9　『蝦夷草紙』（最上徳内）
　10　本多利明の献策
　11　『海国兵談』（林子平）
　12　松平政権の対応
　13　『北槎聞略』（桂川甫周）

第十章　道廣と呑響
　1　松前藩とキリスト教
　2　十三世道廣
　3　降福紅夷事件
　4　呑響の松前入り
　5　道廣の出迎え
　6　呑響の道廣観
　7　道廣の陰謀
　8　梁川移封まで

第十一章　家老東奔西走
　1　四度目の上洛の目的
　2　六如との再会
　3　木村蒹葭堂
　4　一世の蒐集家
　5　趣味の判者
　6　波響の離京
　7　大夫江戸入り
　8　両国川開き
　9　呑響との交遊

第十二章　文化四年
　1　『五山堂詩話』
　2　山田三川
　3　伊達家の介入
　4　松前家の遺伝

第十三章　詩業一覧
　1　二つの遺稿集
　2　初期習作時代
　3　性霊派・春
　4　性霊派・夏
　5　性霊派・秋
　6　性霊派・冬
　7　性霊派・詠物詩
　8　性霊派・官能詩
　9　後期盛唐風

第十四章　画業一覧
　1　江戸の南蘋派
　2　初期・南蘋派時代
　3　「南蛮騎士」図
　4　中期・円山派時代
　5　円熟期・梁川時代
　6　酒井抱一
　7　晩年・復領時代
　8　波響の位置

第十五章　江戸の交遊
　1　柴野栗山
　2　『栗山文集』
　3　『栗山堂詩集』
　4　菅茶山その後
　5　幕吏岡本花亭
　6　詩人岡本花亭
　7　社交家田内月堂
　8　風狂儒者龜田鵬齋
　9　多識家大田錦城
　10　戦闘的詩論家山本北山
　11　書家菱湖と米庵
　12　市河寛齋
　13　菊池五山
　14　大窪詩佛
　15　『梅花十詠』と海野蠖齋
　16　中田粲堂
　17　野澤醉石
　18　山地蕉窓
　19　中井董堂
　20　谷麓谷
　21　牧野竹所

第十六章　梁川時代
　1　その環境と心境
　2　「梁川八景」図
　3　松窓乙二
　4　東東洋
　5　熊坂適山

第十七章　復領と晩年
　1　復領事情
　2　『甲子夜話』
　3　晩年の生活と感慨
　4　その生涯の意味

あとがき
「蠣崎波響年譜」　井上研一郎編

[図書分類] 日本美術｜詩歌・俳句・漢詩｜絵画・版画・平面｜日本史
[キーワード] BIOGRAPHY｜HISTORICAL

[コード] 4103155132

詳細情報を表示

基本情報のみ表示

海外発送

International Shipping

Please contact us with title or code that you want, your name and address from inquiry form.
We will e-mail you the total price of your purchase including the shipping cost and fees.
We will ship your order as soon as possible after confirming payment!

商品価格