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イメージの前で 美術史の目的への問い[image1]
商品名
イメージの前で 美術史の目的への問い
商品説明
[著者] ジョルジュ・ディディ=ユベルマン [翻訳] 江澤健一郎
[発行所] 法政大学出版局 [シリーズ] 叢書・ウニベルシタス 971
[発行年] 2012年 初版1刷
[言語] 日本語 [図版] モノトーン|イラスト
[フォーマット] 四六|ハードカバー [ボリューム] 494ページ
[サイズ] 195mm × 135mm × 36mm
[構成] 1冊 [付属] カバー、帯
[コンディション] BODY:VERY GOOD ★★★★☆☆☆ JACKET:VERY GOOD ★★★★☆☆☆
[備考] メール便不可
商品解説

[コメント] 「徴候」とはなにか? ルネッサンス期以降、学問としての美術史はいかなる知の言説として確立されたのか。ヴァザーリによる人文主義的美術史の発明から、パノフスキー的イコノロジーの成立にいたる美学の歴史を、表象の裂け目に現れるフロイト的「徴候」への眼差しを通じて批判的に解体する“美術史の脱構築”。バタイユやヴァールブルクを継承し、独自のイメージ人類学を実践する注目の美術史家の初期代表作。(帯文より)

[目次・構成・収録内容]
提起される問い
 われわれが芸術的イメージへ眼差しを向けるとき
 確信的な調子に対する問い
 カント的調子、いくつかの魔術的な言葉、知の規定に対する問い
 形象可能性という非常に古い要請

第一章 単なる実践の限界内における美術史
 白い壁の面に向けられた眼差し─見えるもの、読めるもの、見えないもの、視覚的なもの、潜在的なもの
 視覚的なものの要請、あるいはいかにして受肉は模倣を「開く」のか
 そこでこの学問は非‑知を警戒するように理論を警戒する。特殊性という錯覚、正確さという錯覚、そして「歴史家の一撃」
 そこで過去が過去を隠蔽する。不可欠な発見と思考不可能な喪失。そこで歴史と芸術が美術史を妨げにくる
 第一の陳腐さ─芸術は終焉した……美術史が存在し始めてから。形而上学的罠と実証主義的罠
 第二の陳腐さ─すべてが見える……芸術が死んでから

第二章 再生としての芸術 そして理想的人間の不死性
 そこで芸術は自らの灰から再生するものとして発明された、そこで美術史は芸術とともに自らを発明した
 ヴァザーリの『列伝』における四つの正当化─大公への服従、芸術の社会体、起源への訴えと目的への訴え
 そこでヴァザーリは芸術家を忘却から救い、永遠の名声(eterna fama)において「名声を与える」。理想的人間の不死性に捧げられた第二の宗教としての美術史
 形而上学的目的と宮廷的目的。そこで亀裂は理想と現実主義において縫合される─魔術的なメモ帳の操作
 三つの最初の魔術的言葉─再生(rinascita)、模倣(imitazione)、イデア(idea)
 第四の魔術的言葉─素描(disegno)。そこで芸術は統一された対象、高貴な実践、知的認識として正当化される。フェデリコ・ツッカリの形而上学。そこで美術史は自分自身のイメージに似せて芸術を創造する

第三章 単なる理性の限界内における美術史
 ヴァザーリがわれわれに伝えた目的。単なる理性、あるいはいかにして言説はその対象を発明するのか
 ヴァザーリ的定立の変貌、反定立の契機の出現─美術史が採用したカント的調子
 そこでエルヴィン・パノフスキーは反定立と批判の契機を展開する。いかにして見えるものは意味を持つのか。解釈の暴力
 反定立から総合へ。カント的目的、形而上学的目的。魔術的操作としての総合
 第一の魔術的言葉─人文主義。そこで知の対象は知の形式となる。カント的ヴァザーリと人文主義的カント。意識の力と理想的人間への回帰
 第二の魔術的言葉─イコノロジー。チェーザレ・リーパへの回帰。見えるもの、読めるもの、見えないもの。超越論的総合としてのイコノロジー的内容という概念。パノフスキーの後退
 さらに遠くへ、あまりにも遠くへ─観念論的強制。第三の魔術的言葉─象徴形式。そこで感性的記号は知性的なものによって消化される。機能の適切さ、「機能の統一性」という観念論
 イメージから概念へ、そして概念からイメージへ。第四の魔術的言葉─図式論。表象における総合の最終的統一性。モノグラム化され要約された「純粋な」イメージ。論理学と形而上学を強制された芸術の科学

第四章 裂け目としてのイメージ そして受肉した神の死
 美術史の図式論と絶縁する第一の接近方法─裂け目。イメージを開くこと、論理を開くこと
 そこで夢の作用は表象の箱を打ち砕く。作用は機能ではない。否定的なものの力。そこで類似は作用し、働き、転倒し、非類似化する。そこで形象化することは脱形象化することと等しくなる
 夢の範例の拡張と限界。見ることと見つめること。そこで夢と徴候は知の主体を脱中心化する
 美術史における観念論と絶縁する第二の接近方法─徴候。メタ心理学者パノフスキー? 問題提起から徴候の否認へ。パノフスキー的無意識は存在しない
 重層決定というフロイト的範例と対峙する演繹というパノフスキー的モデル。メランコリーの例。象徴と徴候。構築された部分、呪われた部分
 美術史における図像主義と絶縁して、模倣の専制と絶縁する第三の接近方法─受肉。肉と身体。二重の構造(エコノミー)─模倣の織物と「クッションの綴じ目」。キリスト教における原型的イメージと受肉の指標
 徴候的強度の歴史のために。いくつかの例。非類似と塗油。そこで形象化することは形象を変貌させることと等しくなり、脱形象化することと等しくなる
 美術史における人文主義と絶縁する第四の接近方法─死。ドラマとしての類似。ヴァザーリと対峙する中世の二つの芸術論─人文主義的人間と対峙する引き裂かれた主体。美術史とは錯綜の歴史である
 生の類似、死の類似。キリスト教における死の構造(エコノミー)─狡知と危険。そこで死はイメージにおいて存続する。そしてわれわれはイメージの前で?

補遺 細部という問題、面という問題
 細部という難問(アポリア)
 描くこと、あるいは描写すること
 事故─物質の輝き
 徴候─意味の鉱脈
 細部原則の彼岸

〈付録〉内容紹介文
訳者あとがき
図版目録
人名索引

[図書分類] 美術論・芸術論|西洋美術|思考・思想・哲学|西洋思想|心理学・精神分析
[キーワード] HISTORICAL|IMAGE・IMAGERY|REPRESENTATION|CRITICISM・CRITICAL
[コード] 4588009710

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