商品画像

商品名

幻想録

商品説明

[著者] W・B・イェイツ　[翻訳] 島津彬郎
[装幀] 杉浦康平　
[発行所] パシフィカ
[発行年] 1978年　初版
[言語] 日本語　[フォーマット] 菊判　[ボリューム] 336ページ
[構成] 1冊　[付属] 函
[コンディション] BODY：VERY GOOD ★★★★☆☆☆　JACKET：GOOD ★★★☆☆☆☆
[商品メモ] 背ヤケあり
[備考] 絶版

商品解説

[コメント] ウィリアム・バトラー・イェイツ（1865-1939）といえば、ダブリンに生まれ1923年度ノーベル文学賞受賞者で、アイルランド文芸復興の先導者でもあり、20世紀最高の詩人といわれた一人。象徴的、幻想的な抒情詩によって高い評価と名声を得、また、アイルランド文芸劇場創設に尽力するなど、演劇の世界でも輝かしい足跡を残した。『責任』『クール湖の野生の白鳥』『塔』『螺旋階段とその他の詩』『最終詩集』といった詩集や、ジョージ・ムアとの共作『ディアルムドとグラニア』、『鷹の泉』『エマーのただ一度の嫉妬』『骨の夢』『煉獄』『クフーリンの死』などの戯曲、『ケルトの薄明』『月の沈黙を友として』など神秘的・散文作品』、アイルランド民話を収集した『アイルランド農民の妖精物語』、さらに日本の能に共鳴した『オシアンの放浪』といった作品も刊行しているように、ケルト的な幻想物語や妖精譚や幽霊譚から、神秘主義、魔術、心霊術など、西欧のオカルト的伝統への傾倒は若年時より顕著で、さらにウパニシャッドなど東洋思想、禅などに興味を持ち、当初は画家の弟ジャック・B・イェイツの影響からか、画家としての道も志していたが、1885年にダブリンに「ヘルメス協会」を組織し、1887年には神智学協会へ入会。僅かの歳月で退会したあとは1890年にイギリスの神秘主義秘密結社「黄金の暁教団（The Hermetic Order of the Golden Dawn）」に参加している。本書は、ジョージ・ハイド・リースと結婚後、彼女の自動筆記や自動口述などの霊界交信から読み取られたものに加え、生死を繰り返す人間の魂の変貌を、盈虚する月の28の相になぞらえ、「大車輪」のなかに位置する28の顕現体として動的に捉えると同時に、人間の歴史の流れをも、キリスト教文明の終わりを予期するなかで、「歴史の円錐」の動きとして把握し、彼自身の秘教的思想の体系構築を行なったもの。

[目次・構成・収録内容]
まえがき　小川二郎
1部　エズラ・パウンドにあてて（ラパロ／『幻想録』のための序／エズラ・パウンドに）
2部　マイケル・ロバーツとその友人の物語―彼の弟子による記録抄
3部　月の諸相
第一編　大車輪
　第一部　基本的象徴
　第二部　車輪の吟味
　第三部　二十八の顕現体
第二編　象徴の完成
第三編　審判に臨む魂
第四編　古代人の大年
第五編　鳩か白鳥か
周期の終末
万霊節の夜―一つのエピローグ
訳者あとがき

[図書分類] 海外文学・翻訳作品｜詩歌・俳句・漢詩｜思考・思想・哲学
[キーワード] ESOTERIC｜FANTASY｜APOCALYPSE｜ANTHOLOGY｜VIEW・VISION｜RELIGIOUS・FAITH｜IMAGE・IMAGERY

詳細情報を表示

基本情報のみ表示

外部リンク